だいちゃん660329 鉄道と旅の記録

日常のちょっとした旅を記録したページです。X - @Daisukeueda6

見たかった空。歩きたかった大地。出会いたかった北の秋。(4)2004年アーカイブス


おはようございます。今日は帯広からの出発です。この旅行最後の目的地となる音別方面に移動します。途中、尺別駅に立ち寄りました。原野の中に数件しかない集落と一緒にポツンとある寂しい駅です。丁度列車が来る時間だったので、立ち寄ってみました。

原野の向こうから、単行の普通列車がやってきました。

ホームで待っていた、たった一人の乗客を乗せて普通列車は走り去って行きました。

続いて音別駅方面に移動します。音別から2~3分車を走らせ、小高い丘の上によじ上りました。遠目には背の低い草原が広がっているように見えたのですが、実際登ってみると意外に背の高い植物で、登るのに少々苦労しました。今日の海はどんよりと曇っています。

釧路始発のスーパーおおぞら2号、札幌行きがやってきました。

続いて海岸沿いの道に下りてみました。海岸では何人かの釣り人が釣り竿を垂れています。キハ54型の音別行き普通列車がやってきました。

数十分後、先ほどの列車が折り返して戻ってきました。そのまま釧網本線に入るのでしょうか?

今度はスーパーおおぞら4号がやってきました。

そのまま海岸沿いの道を進み、国道と合流する辺りで列車を待つ事にしました。待つこと40分あまり、スーパーおおぞら1号、釧路行きがやってきました。

次の列車まで時間があるので、古瀬駅に行ってみました。ここもほとんどの普通列車が通過する秘境駅です。駅の周りの道は当然未舗装で、街灯すらありません。獣道のような道を2~3分歩くと、牧場が数件あります。この駅でいったい一日何人の人が乗り降りするのでしょうか?夜には絶対に乗り降りしたくない駅です。

駅そのものは寂れていますが、交換設備を兼ねているため上り線、下り線のホームがあります。(上の写真が下り線、下の写真が上り線です)上り線ホームには駅舎のような物が見えますが、施錠されて中に入る事は出来ませんでした。この建物はなんでしょうか?入り口に放置されていた自転車の錆具合を見るともう何年もこのまま放置されているように見えます。

普通列車(古瀬駅は通過)がやってきました。

古瀬駅の近くには、パシクル沼があります。熊笹がなびくこの光景を見ていると、自分だけ世の中からはぐれてしまったような言いようのない孤独感がこみ上げてきます。このパシクル沼には根室本線の鉄橋がありますが、大雨などで沼の水位が上がってしまったとき、鉄橋が水につかると列車を通せなくなるため、保線員の方がパシクル沼の海側をスコップやショベルを使い手作業で掘って水路を造り、沼の水を海に逃がすのだそうです。

スーパーおおぞら6号がやってきました。車体を傾けているのがお分かり頂けると思います。

4日間で道東と道央をまわった今回の旅行、私が本当に見たかった、会いたかった北海道の光景に出会う事ができ、非常に充実した旅行でした。少年時代を過ごした思い出にも再び出会う事が出来ました。鉄道旅行が趣味でなかったら、これらの思い出とも出会う事はなかったでしょう。全ては一本のレールから始まっています。レンタカーを返却する際、オドメーターを見たら走行距離はおよそ1000キロ、やはり北海道は雄大ですね。最後になりましたが、ご覧になって頂いた方々へ、4日間の旅行記にお付き合い頂き誠にありがとうございました。