だいちゃん660329 鉄道と旅の記録

日常のちょっとした旅を記録したページです。X - @Daisukeueda6

青空が微笑んだ。徳島・牟岐線の旅 2006年アーカイブス


皆様こんにちは。前回、2006年最初の撮影旅行は凍てついた冬の光景を求めて北近畿に行きました。今回は、小春日和の風景を探しに四国、徳島に行くことにしました。
関西から徳島へは、岡山経由で瀬戸大橋を渡るルートがありますが、今回は高速バスを利用することにしました。大阪から徳島まで乗り換えなしで2時間強、しかも運賃は列車に比べてかなり割安。なかなかおすすめのルートです。夜遅いバスで徳島駅に着いた私は、駅近くのホテルに宿泊し、翌日の始発列車で撮影に出発します。今回の目的地は牟岐線。徳島から、海沿いに海部、甲浦までを結んでいるローカル線です。始発列車を待つ客はまばら。ボックスシートの一つを占有できました。

車内はごらんの通り、まだ周りは真っ暗です。ついウトウトしてしまい、気がついたら1時間近く熟睡してました。下車駅の直前でした。。あーあぶない(笑)。

早朝の由岐駅に到着しました。

由岐駅から15分ほど歩いて、田井の浜海水浴場に到着です。まだ日の出前の海は灰色です。

列車がやってきました。車窓いっぱいに海が広がる絶景です。

次の列車まで時間があるので、田井の浜駅を訪問です。この駅は、海水浴シーズンのみ営業される臨時駅です。駅の改札を一歩出ると、すぐ砂浜が広がっています。海水浴場に一番近い駅ですね。

ようやく太陽が昇ってきました。

太陽が昇ると、海はあっという間に青い色に染まっていきます。

特急『剣山』がやってきました。キハ185型での運転です。

ぎりぎり引き寄せてもう一枚。

由岐駅で交換してきた、海部行きの普通列車がやってきました。

由岐駅に戻る途中、線路を俯瞰できる場所を見つけました。青い空と青い海、気持ちいい光景です。

海岸にやってきました。この空と海の色をご覧ください。

駅に戻る途中に、『足摺展望台』がありました。早速急な階段を上って展望台へたどり着きました。どうです、この海の美しいこと。登るのは大変でしたが、苦労した甲斐がありました。

近くに漁港があります。今日の漁を終えた船が休んでいます。

漁港の裏手に、城山公園という展望台があります。早速登ってみました。近くには明治維新のおり、この近くで薩摩藩江戸幕府の艦隊戦があったという案内がありました。ここから見下ろす風景も格別ですね。

漁港の町並みもまた、素晴らしいものです。

由岐駅に戻ってきました。

由岐駅は、地域の公民館をかねており、また駅構内に水族館があります。水族館を併設している駅は、全国でも非常に珍しいと思います。

ホームに出てみると、電線に野鳥がとまっていました。

約30分後の列車で次の目的地を目指します。この塗り分けは、キハ185の国鉄色です。キハ185が最初に投入された際(当時は国鉄)の塗装です。最近になってデビュー当時の塗り分けに戻された車両があると聞いていたのですが、それにあたるとはラッキーです(笑)。


さて、この列車で目指した先は。。由岐駅から特急『剣山』に乗車した私は、次の停車駅、日和佐で下車しました。わずか7分の特急列車の旅です(笑)。日和佐駅は四国巡礼23番目の札所、薬王寺と海亀で有名な町です。

駅から歩いて10分強で河川敷に出ました。河川敷で鳥が休んでいたので、カメラを向けてみましたが、目の前に近づいても人間に馴れているのか、逃げようともしません。度胸のすわっている鳥です(笑)。

山の中腹に見えるのが薬王寺です。この絶景をご覧ください。

太陽が川面に反射してキラキラ輝いています。山の上にそびえているのは、日和佐城です。

この清流をご覧ください。ときどき魚の姿も見られます。

列車がやってきました。この風景の素晴らしいこと!気持ちが洗われる思いです。

ここから薬王寺に行ってみました。門前町らしい佇まいです。

出店が出ていますね。つい懐かしくなってたいやきを買いました。

薬王寺の門前です。大勢の参拝客でごった返しています。観光バスも多数止まっていました。ここ薬王寺は四国一の厄除の寺なので、年間百万人以上の参拝客が訪れるそうです。

この薬王寺には、女厄坂、男厄坂、還暦厄坂の3つの階段があります。それぞれ厄年の年齢分段があり、厄年の人は、ここを登るそうです。ご覧の通り、すごく急な階段です。

お参りの際、1段ずつ厄銭を置いていくと厄が祓えるという言い伝えがあるらしく、階段は1円玉でいっぱいです。

もう少しで頂上です。息が切れてきました。。。

ようやく頂上にたどり着きました。周囲は観光客でいっぱいです。何組かにカメラを頼まれましたので、シャッターを押してあげました。

薬王寺の頂上からの俯瞰です。この絶景をご覧ください。ここまでの苦労が吹き飛んでしまいました!気持ちいい光景ですね。

丁度入り江に船が入ってきました。

列車はやってきました。この絶景の中、走る列車の光景は本当に素晴らしいものです。素晴らしい絶景の連続に感激しっぱなしの管理人です。

続いて日和佐城を入れて撮影です。

駅に戻ってきました。最初考えていた予定は消化しましたが、まだ帰るには早すぎます。とりあえず、日和佐駅から特急『むろと』に乗車しました。

日和佐駅から30分ほどで南小松島駅に到着。ここで普通列車に乗り換えです。

南小松島駅から一駅、中田(ちゅうでん)駅にやってきました。丸ポストが懐かしいですね。

中田駅から歩いて数分のところに撮影地があります。風が強いので、非常に寒かったですが何枚か撮影しました。まずは普通列車のキハ47型です。

続いて1000系気動車。来年以降、この車両と1500系気動車による置き換えが始まります。

おや?団体臨時列車がやってきました。予想してなかったので後追いしかとれませんでしたが、ラッキーです。後から雑誌で調べたら、薬王寺への参拝客を乗せた臨時列車だったようです。

最後に、特急『むろと』を撮影して終了です。

真冬の中で小春日和の一日を見つけた今回の旅行。青空がどこまでも透き通っていて素晴らしく、まるで私に微笑みかけてくれているような気がしました。青空と青い海の柔らかく優しい微笑みが、皆様にも伝わったでしょうか?確実に聞こえてくる春の足音をちょっと早めに聞くことができ、大満足の撮影旅行でした。最後に、私が感銘を受けた本の一節をご紹介して、今回の締めくくりとしたいと思います。この文章は、不治の病に冒されながらも常に前向きに生きることをあきらめなかった少女が記したものです。