だいちゃん660329 鉄道と旅の記録

日常のちょっとした旅を記録したページです。X - @Daisukeueda6

夏空・夏雲・夏の郷 和歌山線撮影紀行 2006年アーカイブス

皆様こんにちは。約3週間、撮影旅行はお休みしていました。ようやく長雨の季節が終わりましたね。梅雨明けの便りとともに、活動再開です。今回の目的地はJR和歌山線奈良県の王寺と和歌山を結んでいるローカル線です。この路線では関西唯一の105系を見ることができます。105系とは国鉄時代に製造された地方線版103系と言うべき車両で、4枚扉ロングシートで短編成(2両)中心の運用です。まずは最寄りの駅から近鉄に乗車しました。幸運にも、2階建てビスタカーの2階席をゲットできました。

橿原神宮前で、吉野行き特急に乗り換えです。2両という短編成でした。

JR和歌山線の連絡駅。吉野口駅にやってきました。丁度『さくらライナー』26000系との交換風景に出会えました。

ホームにふと目を引かれるものが。。。売店のカウンターに注目下さい。ピンク電話です。まだ残っているのですね。

ここ吉野口駅は、JRとの共用です。この駅の雰囲気をご覧下さい。これぞ郷の駅ですね。

吉野口駅から普通列車に乗り換えて、薬水駅までやってきました。ここは近鉄とJRが寄り添うように走っている区間です。早速畑のあぜ道から、和歌山線の列車を捉えました。

しばらく撮影ポイントをさがして歩いていると。。。不意に列車の近づく音。まだ時刻表では列車は来ない筈なのに。。と、線路の方向を見てびっくり!381系です!知っていれば線路脇で待っていたのに。。惜しいことをしました。団体臨時列車のようです。

で、線路脇から105系を捉えました。青空がもう夏の色です。気持ちいいですね。

今度は正面から一枚。ちょっと不安定な天気ですが。。。

さて、ここからJRの北宇智駅まで歩くことにしました。徒歩で約7キロ、1時間の行程です。途中、景色のいい場所を見つけました。

丁度踏切がなったので、通過する列車を撮影です。山郷にこの列車は合いますね。

この涼しげな小川をご覧下さい。日差しはもう夏ですが、清涼な流れのおかげで涼しく感じます。

そろそろ道は峠越えの様相です。坂道をぐんぐん登ってくる105系です。

峠の頂上付近にようやくたどり着きました。この広大な眺めをご覧下さい。

線路近くまで下りてきました。段々畑の緑と青空がいい感じです。高速道路がなければもっといいのですが。。。

列車はやってきました。この長閑な雰囲気を見ていると、心が癒されます。

1時間以上歩き続け、北宇智駅にやってきました。北宇智駅は、ご覧の通りの寂しい無人駅ですが、この駅には全国でも数少ない設備があります。それは。。。。

ホームの先が行き止まりになっています。終着駅ではないですよ。と、いうことは。。。

そう、この駅は近畿地方で唯一のスイッチバック駅なのです。スイッチバックとは、急な坂を越える線路の敷設方法の一つで、坂を何段階かに折り返しながら登って行く方式です。有名なのは、九州・豊肥本線立野駅肥薩線の大畑、真幸駅などがあります。写真の右端が和歌山方面から登ってくる線路、左端が奈良方面への線路です。

列車が来るまでの間、しばし夏の空気を感じながら北宇智駅で休憩です。時折聞こえる鳥のさえずりが気持ちいいですね。

この空と雲をご覧下さい。いよいよ夏がやってきましたね。

駅近くに雰囲気のいい床屋さんを見かけました。映画のセットのようです。住んでいる方には失礼ですが。

集落の雰囲気もいいですね。

列車がやってきました。奈良方面からやってきた列車は、まずは直進して駅に向かいます。(構成の都合上、奈良方面行きの列車を撮影しています)

写真の右側の線路が引き上げ線です。

駅に到着です。ここで1回目の方向変換です。

続いてX字型のポイントを渡り、引き上げ線に向かいます。

引き上げ線で一旦停止。ここでまた方向変換です。運転手さんがのんびりと反対側の運転台に向かいます。

そして、引き上げ線から汽笛を一回鳴らして出発です。

今度は坂を下って行き、和歌山方面に走り去って行きました。(構成の都合上、奈良方面行きの列車を撮影しています)

スイッチバックの様子を撮影した後、橋本まで和歌山線に乗車し、南海特急『こうや』で、大阪まで戻ってきました。ようやく梅雨のあけた一日、夏の空気を感じながら実に充実した一日でした。皆様はこの夏はどちらかにお出かけですか?8月中旬の次回更新では、特急おおぞらの夏旅行をお送りする予定です。皆様どうぞお楽しみに。(管理人が一番楽しみにしてますが)