だいちゃん660329 鉄道と旅の記録

日常のちょっとした旅を記録したページです。X - @Daisukeueda6

酷寒の中に灯る【光】道北撮影記 2010年アーカイブス

皆様こん**は。北海道紀行第2弾は、道北へ行くことにしました。雑誌にもある有名撮影ポイントに向かいます。事前にしっかり場所を調べ、地図を持って出発です。キハ183での数少ない生き残り、特急オホーツクで旭川までやってきました。旭川駅は高架工事の真っ最中。もう少しで完成するようですね。

さて、駅を降りてタクシーで目的地に向かいます。用意周到、自信たっぷりでタクシーの運転手さんに地図を見せ、、まではよかったのですが、、、、
タクシーの運転手さんに『お客さん、ここは道ないよ』
え?そんなはずは、、、路地ならともかく、ちゃんとした道道ですよ。
とりあえず現地まで向かってもらって運転手さんの言ってる意味がわかりました。私が地図で書いた道は、冬場は除雪されないので、道が雪に埋まってしまい通れないのです。標識がかろうじて雪の間から見えているので、2メートル近く積もっていることになります。こんな道を無理して行って、遭難したらシャレにならないので、線路が見える場所まで連れて行ってもらいました。早速やってきたのは、789系1000番台特急『スーパーカムイ』です。

続いて滝川行きの普通列車。キハ40型でやってきました。この区間普通列車は、一日7~8往復。半数以上が気動車です。本線でもこの本数、需要の細さが伺えます。

網走からやってきた特急オホーツク。キハ183スラントノーズ型で残る、唯一の生き残りです。

増毛からやってきたキハ54型です。国鉄末期に製造された、国鉄の置き土産とも言うべき形式です。

稚内からやってきたキハ261型。特急『スーパー宗谷』。2両増結されています。

こちらは785系の特急『スーパーカムイ』です。

周囲の積雪はごらんの通り。40~60センチ程度の積雪です。

雪道を歩いて、近文駅までやってきました。

ここでも785系を捉えました。

続いて789系1000番台です。30分おきにやってきます。この区間で一番よく見られる形式です。

小樽発旭川行きの普通列車、北海道の113系とも言うべき711系でやってきました。北海道を初めて走った電車、その711系にもついに引退の噂が聞こえてきました。

折り返し列車で深川まで戻ってきました。ここで近くの有名撮影地『円山展望台』へ向かい、、、ますが、ここもやはり除雪されておらず、登れませんでした。一応頑張って中腹まで登ってはみましたが、、、、足の付け根まで雪に埋まったところで諦め、駅に戻ってきました。今日はちっとも意図した風景の写真が撮れず、なんとも消化不良な一日です。このまま帰るわけにはいきません。と、いうことで、留萌方面の列車に乗りました。

キハ54型の車内です。転換クロスシートの車内、なかなか快適です。本数が少ないせいでしょうか。満席で立っている人もいます。途中の秩父別、石狩沼田で大半のお客さんが降りていきました。

辺りは真っ白。どこまでも真っ白な絨毯が広がっています。

深川から30分、恵比島駅にやってきました。ここは以前、NHKのテレビ番組『すずらん』のロケが行われた駅で、当時のセットがそのまま保存されています。しかし今はシーズンオフのため、寂しい無人駅になっています。

テレビのセットになった『明日萌』駅です。

ホーム側から駅舎を移しました。ガラス越しの人形が、寂しい辺りの風景と相まって寂しさを増幅しています。しかし、暗がりに人形はやめてほしいなぁ、、、振り返った時に違う方向を見ていたらこわいじゃないですか(笑)。

留萌方面から折り返し列車がやってきました。

日もとっぷり暮れ、暗闇の中電灯の光が雪を照らしています。さ、寒いっ!外はどんどん寒くなっていきます。

駅全体を写しました。雪明かりがやさしく感じられます。一切の物音が途絶え、空気の張りつめる音がします。一切の外界から切り離された、世界中に私一人しかいないような錯覚にとらわれますね。

恵比島駅で2時間待って、帰りの列車がやってきました。暗闇の中希望の光がさしてきたようです。

その列車に乗り、深川まで帰りました。ようやく暖かい車内で暖をとることが出来ました。

深川駅から、特急『スーパーカムイ』の指定席『Uシート』で札幌まで帰りました。

なかなか雪にやられっぱなしだった 今回の旅、いかがだったでしょうか?イメージしていた場所での写真は撮れませんでしたが、恵比島駅で見た列車のヘッドライトの光がとても印象に残った旅となりました。皆様も、冬の北海道の撮影に是非お越しください。ただし、道路地図が役に立たない場合があるので、お気をつけてお越しください。