だいちゃん660329 鉄道と旅の記録

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雪と風に抱かれて。北近畿タンゴの旅 2006年アーカイブス

 

皆様こんにちは。海外出張から帰国してみるとすっかり冬本番、あまりの温度差に風邪気味です。2006年最初の撮影旅行は、冬を実感しようと雪深い北近畿へ行くことにしました。夕刻の京都駅で、特急まいづるを待ちます。待つこと30分、183系でやってきました。

この特急まいづるは、福知山行き特急たんばと併結運転です。車両は、昔特急しらさぎで使われていた485系を改造したものです。

京都を出発してから1時間30分ほどで、西舞鶴に到着。今日はここで1泊です。

夜になって、雪がちらほら降ってきました。明日の天気予報は雪、雪の降り積もった景色を想像しつつ、床につきました。

翌日、目を覚ましてみると一面の銀世界です。列車は動いているのか。。。。少々心配です。

早朝の駅にやってきました。いかにも雪国の駅、という感じですね。

普通列車の113系です。屋根にびっしりと雪が積もっています。

今日乗車する。第3セクター鉄道『北近畿タンゴ鉄道』のホームにやってきました。特急タンゴディスカバリーの回送車両が発車するところでした。

私の乗る列車、普通列車の網野行き。KTR700型普通列車です。前も見えないほどの大雪です。撮影できるのかどうかちょっと不安になりました。

西舞鶴から20分、定刻通り丹後由良駅に到着です。ここは海水浴場なども近くにある駅です。早速由良川の堤防に行ってみました。海が近いので、漁船も多数係留されています。

到着してすぐ、タンゴディスカバリーがやってきました。有名撮影地である由良川橋梁をわたる列車です。

いきなり特急列車を撮影できて幸運でしたが、このあと待てども待てども列車がやってきません。駅に問い合わせてみると大雪で大幅に遅れているとのこと。風と雪がどんどん激しくなってきます。寒空の中、じっと我慢して待つこと1時間。ようやく列車はやってきました。

次の列車はもういつくるかわからないので、駅に戻ることにしました。駅に戻った頃には、丁度大雪も治まり、通常のダイヤに戻りつつあるようです。駅で、信号待ちをしていた列車も、ようやく発車していきました。

ここから北近畿タンゴ鉄道宮津線を完乗すべく、豊岡までの切符を買いました。が、しかし、豊岡方面はいま除雪作業で列車が止まっているとのこと、幸い次の列車まで1時間近く待ち時間があったので、私が乗車する頃には、多分復旧しているだろう。。とのことで、切符を発券してもらいました。女性の駅員さんがあちこち問い合わせてくれました。『大雪で、大変ですね~。どうか気をつけて』と、雪を溶かすような暖かい笑顔を見せてくれました。

待ち時間の間、駅にやってくる列車を撮影です。西舞鶴行きの普通列車です。

特急タンゴディスカバリーがやってきました。どうにかダイヤは正常に戻っているようです。

1時間後、私の乗る列車、普通列車の豊岡行きがやってきました。

列車の車窓から。晴れ間がのぞくとこのように海がぱっと明るくなります。

しかし、すぐ厚い雲が太陽を覆い隠してしまいます。ちなみにこれは日本3景のひとつ、天橋立です。

天橋立を出て、野田川で対向列車待ちのため18分もの長時間停車。車外に出てみました。すごい量の積雪です。

運転手さんもつい童心にかえって雪のボールでキャッチボールをしています。

山間に入っていくにつれ、雪が激しさを増してきました。これは久美浜近くの集落です。

丹後由良から2時間で、終点の豊岡に到着です。

豊岡駅はご覧の通り、深い雪に埋もれています。

駅前広場もこの通りです。

また雪が激しさを増してきました。この後の目的地を実は決めておらず、この近くに福知山線の有名撮影地である下夜久野駅があるのを思い出し、リンクでお世話になっているとらねこ様に、メールで場所を聞いてみました。するとわざわざ電話をいただき、徒歩で行ける場所ではないと教えてくださいました。ありがとうございます。という訳で、福知山線はあきらめ播但線に行くことにしました。しかし、ここでも特急列車が20分以上遅れています。待ち時間に、ホームで列車撮影です。城崎温泉行き特急北近畿です。

続いて普通列車の113系です。反対側からこの列車を見ると、とても113系とは思えない顔を見ることができます。撮影しようとしたら、前を人が横切ってしまい逃してしまいました。

特急はまかぜ1号。25分遅れでやってきました。冬限定の181系7連運用です。

豊岡駅から、普通列車和田山駅へ。ここから播但線に乗り換えです。和田山駅でも雪はご覧の通りです。

和田山駅から一駅で竹田駅に到着です。ここには『天空の城』と呼ばれる竹田城跡があります。写真の駅舎の上にそびえる山の山頂がそうなのですが、参道で土砂崩れが起きて現在復旧工事中とのこと、山を大回りするルートしかないそうです。行けるところまで、行ってみることにしました。この駅の駅員さんはとても親切な方で、竹田城跡までの道を詳しく教えてくれたり、帰ってきたときに声をかけていただき、竹田城跡のパンフレットまでくださいました。寒い日はこうした温かい心が身にしみますね。

行ってみると。。。すごく急な坂道です。しかも全く除雪されておらず、運動不足の体には、少々無理がありすぎました。

ついに雪が膝の上まで達した所で、頂上制覇は断念することにしました。名残惜しいですが、怪我をしたら何にもならないので。。。。

天空の城には及びませんが、まずまずの眺めです。ここで列車を待つことにします。

早速特急はまかぜがやってきました。

続いて普通列車。キハ40型です。これを撮影した時、かなり雪がひどくなってきました。ここまでで山を下りることにしました。

山を下りました。駅近くの踏切で撮影です。

普通列車を撮影した後、帰宅することにしました。播但線で姫路までいき、そのまま新快速列車で京都まで戻りました。今回の冬の光景、南国帰りの身には少々こたえましたが、寒さに耐えながら思ったことがあります。冬があるから、春の訪れが嬉しい。厳しい寒さがあるから、温もりがありがたい。人間だって、怒ったり泣いたりするから、幸せな笑顔がある。雨も雪も嵐も、時には必要。悪い天気なんてないのだ、と心の中でつぶやいた管理人でした。