だいちゃん660329 鉄道と旅の記録

日常のちょっとした旅を記録したページです。X - @Daisukeueda6

見たかった空。歩きたかった大地。出会いたかった北の秋。(2)2004年アーカイブス

おはようございます。今日は厚岸からの出発です。厚岸と言えばこれ、ラムサール条約に認定された大湿原、ベカンベウシ湿原です。この雄大な風景をご覧下さい。

列車がやってきました。その美しさは、言葉では表現できません。見渡す限りの湿原を行く列車。こんな所にまで線路を引いてしまうのですから、先人の苦労には頭が下がるばかりです。

厚岸で始発列車を撮影した後は、車で標津まで移動です。途中、豊かな牧草地帯の中を走ります。深呼吸したくなるような絶景です。空気が美味しいですね。この牧草の中を、子供に帰って思いっきり走ってみたいです。

標津から車は野付半島へ入ります。そう、厚岸の次はトドワラにやってきました。

トドワラとは、樹木が塩分を含んだ風に長期間晒され、立ち枯れした一帯です。幹が白くなって立ち枯れしている木を見ていると、もしこの世の果てか終末の世界が本当にあったら、こういう風景になるのではないかと思ってしまいます。まさに最果て、人の介在を許さない自然が広がっています。

ふと海の方に目をやると、国後島がはっきり見えています。こんなにはっきりと見える事は珍しいです。あの島は、日本のものではありません。こんなにはっきりと国境が見渡せるのは、日本中でも北海道だけでしょう。日本の最果ての風景がここにあります。

トドワラから今度はオホーツク海を目指します。根北峠を走っていると、廃止になった根北線のアーチ橋を見つけました。タウシュベツ鉄橋にも匹敵する鉄道遺産です。ここまで原形をとどめたまま残っているとは。。正直驚きです。

標津町から斜里町へ、釧網本線の列車時刻をチェックしに行きました。以前、専門誌で見かけた釧網本線の絶景ポイントに向かいましたが、車で行けるような場所ではなく、おまけに野犬も見かけたので、別のポイントに行きました。やっぱり地図だけでは判断できませんね。

正面に見えるのは斜里岳です。青い空、広い草原、土の匂い、おいしい空気、すべてが揃っています。体の中の悪い物が全部きれいになって行く気がしました。こんな空と大地に会いたかったのです。

そして列車はやってきました。背後に見えているのは知床連山です。

そして止別駅を訪問の後、オホーツク海沿いに車を走らせました。

途中、馬の牧場がありました。やっぱり馬は人参が大好きなのですね(^^)。

止別ー小清水間の止別川河口付近にやってきました。辺りは、漁師さんで盛況でした。オホーツクの典型的な光景、砂丘沿いを行く列車です。

オホーツク海から今度は峠道へと向かいます。国道沿いの木々はすっかり紅葉していました。

オホーツクから車で3時間、石北本線遠軽付近にやってきました。まずは瀬戸瀬駅で撮影です。

駅についてすぐ、遠軽行きの普通列車がやってきました。

続いて、新栄野駅へ。もとは仮乗降場だったであろうこの駅は、簡素な板張りホームがあるだけです。

紅葉に染まった山の向こうから、ヘッドライトを煌めかせて特急オホーツクがやってきました。

続いて、常紋峠を越えてきたDD51重連牽引の貨物列車です。

16時をまわった所だというのに、もう太陽は山の向こうに沈んでしまいました。今日は遠軽に宿泊です。さてさて、明日はどちらに参りましょうか。。。