めでたい旅をしよう。めでたい列車の旅
皆様こんにちは。特急おおぞらです。突然ですが、皆さんは幸せですか?別にへんな宗教の勧誘ではありませんが。今日は、関西にめでたい電車が走る路線があると聞きまして、少し幸せを分けてもらうことにしました。
早速早朝のなんば駅へやってきました。おめでたい路線は、南海電鉄にあります。
なんは駅から、特急サザンで約50分。終点の和歌山市駅にやってきました。ここで乗り換えです。ここから出発するのが、めでたい電車が走る、南海加太線です。
もともと加太線は、沿線の日本製鉄への通勤客や、地元の足として走っていたローカル線でした。その路線が、2014年から【加太さかな線】と愛称をつけ、沿線の海産物や海のレジャーを売り物に観光客を呼び込もうと、大変革したのです。その変革の一つが、2016年から走り出した鯛をモチーフにした【めでたい電車】です。現在青、ピンク、赤の3種類のめでたい電車が走っており、おのおの【かい(青)】、【さち(ピンク)】、【なな(赤)】という名前がついています。【かい】と【さち】が夫婦で娘が【なな】だそうです。ちなみに各々の名前の先頭文字を並べると【さかな】となります。
早速、かいに乗り込みました。つり革が海の生き物になっています。なんとなく笑っているように見えます。かわいいですね。
かいは海の男なので、シート柄はさかなでいっぱいです。
扉にもたのしい仕掛けが、とびらが閉まると同時に、たこつぼのタコが飛び出してきます(笑)。
車窓にはきれいな海原が広がっています。
和歌山市から約30分で、終点の加太に到着です。駅はあとでじっくり観察することにして、食事に向かいましょう。
海沿いの集落を抜けていきます。個人的にこういう雰囲気は大好きです。
海沿いの、観光案内所も兼ねた海鮮レストランへ。11時開店で11時に行ったのに、すでに10人前にいました。
やはりめでたい料理を、、ということで、鯛のづけ丼にしました。これ、鯛の身プリプリ。上に山芋もかけてあって、絶品のおいしさです。もっと料理の味を語るボキャブラリーが欲しい。
カキフライもいただきました。表面カリカリで、噛むとカキのスープがじゅわっと口の中に溢れます。こちらも絶品。ちなみに、値段も絶品でした(笑)
開店1時間で、本日のおすすめは終了だそうです。早っ
食後の運動も兼ねて、周囲を散策です。海の色がきれいですね。こういうのを澄んだような海の色というのでしょうね。
この岩場の色をご覧ください。心まで洗われる思いです。
向こうに見えているのは淡路島です。絶景ですね。初冬の澄んだ空気感が伝わってくるようです。
駅に戻ってきました。いかにも南海のローカル駅!という雰囲気です。1911年の開業時から大きく変わっていないそうです。
構内にはちゃんとめでたい電車の発車時刻が。力の入れようがうかがえます。
改札もまたいいですね。無人駅ではなく、ちゃんと駅員さんがいらっしゃいます。
ホームは、1面1線に見えますが、奥にもうひとつホームが見えます。各ホームが千鳥状に配置され、ちょっと変わった作りですね。ただ、奥のホームは現在はあまり使用されていなさそうです。
あちこちにめでたいノボリが(笑)
帰りの電車【なな】ちゃんがやってきました。2018年改造の、一番新しい車両です。
社内も派手!というかかわいいですね。みなさんカメラを向けていました。
扉面には淡島神社の縁結びをイメージした水引があしらわれています。座席にはかわいらしいお姫様が。色使いも明るくていいですね。
つり革に、ちょっとした小ネタが。2か所だけハートマークになっています。つかみやすくはなさそうですが、楽しいお遊びです。
と、いうわけで今回のめでたい電車の旅は終わりました。いいお天気にも恵まれ、派手で明るい色使いの列車に乗って、心がちょっと幸せになりました。コ67の影響で暗いニュースの多い昨今、こういう心が元気になる列車に乗って、気持ちだけでも前向きに生きたいものです。