日本最大の火の山を行く。豊肥本線横断の旅
皆様こんにちは。特急おおぞらです。今回は九州旅の第二弾、豊肥本線完乗の旅です。2016年の熊本地震から、長きにわたって不通が続いていた豊肥本線。先日ようやく完全復旧しました。豊肥本線と言えば、日本でも残りわずかになったスイッチバックが見られる路線です。日本最大の火山である阿蘇山の外輪に沿って走り、九州を横断する幹線の旅です。
まずは、九州新幹線に乗って熊本を目指します。U008編成マイナーチェンジ後の2000番台でやってきました。800系新幹線は久しぶりに乗車です。指定席の4号車でした。
2000番台の特徴はこれ。金箔張りの壁面です。700系ベースとは思えない異質な雰囲気ですね。シートの木目とも相まって、豪華な茶室にいるようです。
博多から約50分で、熊本に到着です。
在来線ホームに行ってみたら、なんと驚きのサプライズが!ななつ星編成です。超豪華観光列車の魁、こんな列車で、豪華な旅をしてみたいものです。ただ、現在はインバウンド需要が見込めないので、この列車も集客に苦労しているのではないでしょうか?
私ののる列車はこちら。キハ185系の特急【あそ】です。九州横断特急の登場で一時は名称消滅しましたが、熊本地震をきっかけに横断特急の経路が見直され、阿蘇止まりの列車名称として復活しました。
前面をアップで。このメカメカしい感じがいいですね。
キハ185系は、先頭車全面眺望が特徴です。しかしながら、展望席はすでに予約済だったので、次列の席を確保しました。
旅行のお供は、熊本駅で買った三色おこわ。鮭、博多地鶏、栗おこわの組み合わせです。くまモンの箸袋が可愛いですね。おこわも絶品です。
列車は熊本駅を定刻に発車です。特急あそはワンマン運転です。しかし今日は、新人の運転手さんらしく、教官と思しき人が後ろについて運転していました。
815系普通列車とすれ違いました。
肥後大津を過ぎて、いよいよ非電化区間に入ってきました。山がどんどん迫ってくる感じです。
横にカメラを向けると、陽光に照らされ、輝いている森が広がっています。青空と緑のコントラストが気持ちいいですね。
いよいよ列車は、スイッチバックのある立野に到着しました。日本最大規模にしてもはや鉄道遺産級と言っていいZ型スイッチバック。興奮しますね。
ずいぶん登ってきました。さっきまで真横にあった景色が、眼下に広がっています。
スイッチバックのポイントにやってきました。今まで登ってきた線路が右側。これから上る線路が左側です。
さきほどよりもさらに登りました。いやいや、絶景です。
風になびくすすきの穂がきれいですね。秋の光景です
遠くに阿蘇の中核が見えます。雲一つない、さわやかな秋晴れです。
赤い快速、キハ200型とすれ違いました。もうすぐ終点の宮地です。ここからは普通列車に乗り換えです。キハ200型かキハ40型かなぁ、、と思いきや。
お前か(笑)。まさかこんな山奥で出会うとは。キハ125型。九州唯一の軽快気動車です。
車内はまさかのロングシート(笑)。まさかここでロングシートとは。
途中、なんともレトロな駅名標が。
豊後竹田で再度乗り換えです。今回は乗り換え時間が短くて、ほとんど駅で写真撮れませんでした。1両のキハ125から2両のキハ200なので、今度は余裕で座れました。
途中、きれいに紅葉した木を見つけました。
大野川の清流に青空が映って、この上ない気持ちよさです。大分大学前から、大勢人が乗ってきて、終着の大分に着くころには満員になりました。
終点の大分に到着しました。鬼滅の刃とコラボしたラッピング車両のようで、多くのカメラを向けられていました。熊本からおよそ4時間。絶好の晴天に恵まれ、非常に充実した旅行となりました。
大分から目の覚めるようなスピードの特急ソニックで小倉へ。883系は初乗車でした。スピード感は素晴らしいですが、左右の揺れもすさまじいです。降りようと席を立った途端にカーブに差し掛かってひっくり返りそうになりました。
小倉から新幹線で帰りました。今回の旅行は、本当に素晴らしい晴天に恵まれ、心の底まで晴れ渡った旅行となりました。またこんな晴天の日に出かけたいと思いました。